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凛 騎 応 変!

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□ 浮気について □

第8話 …誘惑ゲーム~前編~…

「え~、でも、本当にヤラれちゃったらどうする?」
「その時は教育委員会?にでもチクっちゃえばいいんじゃない?」
「チクるのは良いけど、結局ヤラれちゃう事に変わりないじゃん」
「ま、そうだけど、別にいいんじゃない?どうせ処女って訳でもないしさ、ね?」
「あ、うん・・・」

私は曖昧に頷いた。

ようやく退屈な一日が終わって、自宅へ向かう帰り道。
私は、中学から同じ学校で仲の良い2人と並んで歩いていた。彼女達とは別に一緒の高校を受けようと約束した訳でもなかったけど、たまたま同じ程度の学力だったし、嬉しい事に3人とも合格することが出来たから、高校2年になった今でも仲良く一緒に登下校している。

ただ、そんな仲良しの友人にも、私は一つ嘘をついていた。

(処女なんだよな・・・私・・・)

他の2人は、高校に入学するや否や、すぐに彼氏が出来て、さっさとその彼と初体験を済ませていた。かく言う私も、受験地獄から解放された安堵感から、高校に入るとすぐに彼氏が出来たけど、その彼とは、初体験まで辿りつかずに別れていた。

私は他の2人が経験済みだと知っていたから、何となく自分だけが処女だと言い難くて、ずっと嘘をついていたのだ。

「でもさ~、ヤラれるなら、別にそれでも良いんだよね、私」

友人の1人が言った。

「危ね~、教師と生徒の危ない関係?」

もう1人の友人がすかさずそう言う。

「ま、大人の男がどんなもんか興味あるしね」

私達は、今年の4月に赴任してきた新しい体育教師である、成田先生を誘惑できるか?と言う話をしながらテクテクと歩いていた。

「確かに顔は悪くないよね」

もう1人の友人が続ける。

「うん、それに優しいじゃん、あいつ」

優しい先生なのに「あいつ呼ばわり」と言うところは置いておいて、段々と話が危ない方へ向かっているのが気になる私。

「千帆は?」

急に友人が私に話を振った。

「え?な、なに?」
「だからぁ~、成田の顔、どう思う?」
「あ、うん、悪くないんじゃないかな」
「でしょ~?別にヤラれても良いよね?」
「あ、いや、そこまでは・・・」
「またぁ、そんなに贅沢言ってたら、あっと言う間に歳とっちゃうって、今しかないよ~、男を選びたい放題なんてさ」

別に今だって、とっかえひっかえ男を選んでいる訳じゃない。何と言っても処女なんだから、最初の相手は慎重に・・・とは思うものの、それを言えないのがツラい。

「ねぇ、賭けない?」

急に友人が言った。

「賭けるって・・・何を?」

私は話が飲み込めなくて彼女に訊ねた。

「私ら3人でさ~、誰が一番先に成田を誘惑できるか・・・賭けようよ」
「えぇっ!出来ないよ、そんなこと!」

私は驚いて言った。

「誘惑って言ってもさ、何をどうしたら誘惑成功になる訳?」

しかし、もう1人の友人は興味ありげにそう訊ねかえす。

「そりゃあ、ヤったら成功でしょ?」
「そりゃ無理でしょ~、ね、千帆?」
「う、うん」
「どうして?」
「だって、相手は先生だよ?立場ってもんもあるしさ、簡単に私らに手出したりしないって」
「だから面白いんだよ、簡単じゃないからさ、ね、賭けようよ~」

教師が生徒に手を出すか賭ける・・・とんでもない話だ。誰も本気にする訳がない、勿論、私だってこの話はこの場限りの冗談だと思っていた。



※※※



「手塚じゃないか、どうした?」

突然強くなった雨に、さすがに濡れて歩けなくなった私は、通り道にあったお店の軒下で雨宿りをしながら困っていた。
そこに背後から声が聞こえる。

「あ、先生・・・」
「小松と大山はどうした?おまえら、いつも3人一緒じゃないか」

女の友情なんて脆いものだ。彼女達は私が傘を持っていないのを知っているくせに、さっさと私を置いて、それぞれの彼氏と消えてしまった。
だから今日の帰り道は私ひとりだ。

「なんだ、ひとりか・・・乗ってくか?途中で下してやるぞ?」

たまたま、車で通りかかっていた彼が言った。

「あ、でも・・・」

普通なら、ラッキーと思うところだけど、私は一瞬躊躇った。
声をかけてきたのが、つい先日、この同じ道を歩きながら話題に上った成田先生だったからだ。

(まさか、本当に生徒としちゃう・・・なんてことないよね)

しかし、その躊躇も、鉛色の空と振ることを止めそうにない雨に掻き消されたから、私は先生の厚意に甘える事にして、彼の助手席へ乗り込むことにした。

「どのへんだった?」
「え?」
「住所だよ、いくら先生でも、生徒全員の住所なんて暗記してないぞ」
「あ、○×町の7丁目です、あの、でっかいスーパーがある近くの」
「あ~、あのあたりか、結構距離あるな」
「はぁ、まぁ」
「しかし、おまえ達はまだ若いからな、そのくらい歩けないとな」

急に体育教師らしい事を言う先生。

「先生だって若いじゃないですか」
「そうか?嬉しいな、お前たちから見れば、もうすっかりオヤジだと思ってたよ」
「オヤジなんて、そんな」

何故だか照れくさい。この間、あんな話をしたものだから、変に意識してしまう。
そんなおかしな空気を先生も感じ取ったのか、車内はしばらくの間静寂に支配された。

「あのな~、手塚」
「はい?」

先生が静寂を破った。

「お前、少し用心深くならないとダメだぞ?」
「何ですか?急に」
「だから、その、アレだ・・・見えるんだよ」
「え?」
「下着が・・・雨でブラウスが濡れて、透けて見えるんだよ、青い下着が」

(え?下着?)

さっきまで、何とか濡れながらでも自宅まで帰ろうとしていたから、先生の言った通り私のブラウスはビショ濡れで、その下の青いブラジャーがクッキリと透けていた。

「せ、先生・・・」

私は下着を見られた事なんかよりも、先生がそんな事を口にしたことに驚く。

「い、いや、別にイヤらしい意味で言ってるんじゃないぞ?ただ、お前が気が付いていないようだったから、その・・・なんだ、そろそろ、そう言う事にも気を付けた方が良い年齢だろ?アレだ・・悪い男にでも連れて行かれたら大変だと・・・そう思ってだな・・・」
「別にイヤらしいなんて思ってませんよ」

私はクスリと笑いながら言った。普段は堂々としていて、男子には恐れられている体育教師が、急にオロオロと言い訳じみた事を言うのが何だか可笑しかったのだ。

「そ、そうか、それなら良いんだ」
「・・・・・」

また車内は静寂に包まれた。
さっきは先生が先に口を開いたから、今度は私が何か話さなければ・・・意味もなくそんなプレッシャーを感じる。

「せ、先生こそ、少し警戒しないとダメですよ」
「警戒?どうしてだ?」
「だって、女子生徒を自分の車に乗せてるところなんて、人に見られたら勘違いされますよ」

何か話さなければと思って出た言葉だったけど、我ながら何と言う際どい発言だろうと思う。

「勘違いって、どういう勘違いだ?」
「どうって・・だから、そう言う関係だって思われたりとか・・・」
「そう言うって・・・イヤらしい関係ってことか?だったら、心配ないよ、俺みたいなオヤジと手塚みたいな10代の娘が付き合ってるなんて誰も思わないさ」
「で、でも・・・、でも援交とか・・・思われるかもよ?」

まただ・・・どうしてそう言う危ない方向に話を持って行ってしまうんだ・・・私。

「援交?ははは、手塚はそんな事するような娘じゃないだろ?解ってるさ」
「でも、でも・・・でも・・・もしかしたら、もしかして、そんな関係になっちゃうかもしれないじゃないですか」
「あのなぁ、仮にも俺は教師だぞ?そんな教え子を無理やり犯すような事する訳ないだろ?それとも俺が信用できないか?」
「・・・・・」
「解っただろ?だから、いらない心配してないで、俺に道を教えろ、あんまり詳しくないんだよ、この辺」
「・・・・・無理やりじゃなかったら?」
「なに?」
「無理やりじゃなかったら、私と・・そう言う事・・・したい?」
「な、何を・・・言ってるんだ」
「遅くなる前に返してくれるなら・・・いいよ・・・このまま先生の家に・・・連れて行って・・・」

今、ハッキリと解った。
私は自分だけが処女だと言う事に、知らず知らずのうちに大きなコンプレックスを感じていたのだ。それに、今、ここで先生と経験してしまえば「処女じゃない」という嘘が嘘じゃなくなる・・・しかも、目の前にいる独身の体育教師は、比較的私の好みで優しい人だから、初体験には申し分なさそうだ・・・。

そんな複雑な想いが重なっていた。そして、そんな想いが自然と先生を誘うような仕草にはしらせる。

「先生・・・言わないよ・・・誰にも・・・友達もみんな経験してるんだ・・・」
「そ、そんな事は友達と競って経験するような事じゃない」
「先生・・・私のこと嫌?好みじゃない?」
「そ、そう言う問題じゃ・・・」
「だったら・・・お願い先生・・・今日だけでも良いから・・・私にも経験・・・させて?」
「て、手塚・・・」

もう自宅は目と鼻の先だった。いつも母が夕食の買い物に来るスーパーは既に視界に入っている。

車は、そのスーパーを通り越す。

そしてそのまま、私の家も通り過ぎ、私が普段行った事のない街へ向けて走り出した。




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Date:2014/10/31
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