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凛 騎 応 変!

□ 人妻遊戯~歪んだ愛情~(完結) □

第2話 …自覚…




「・・・君・・・池田君・・・池田君!」
「っ!・・はいっ!」
「昼間から会社でボ~っとしてちゃ困るね、先週頼んだ資料は出来ているのかと訊いているんだよ」
「あ、す、すいません、今やっています。お昼までには終りますので」
「うむ、それなら良いが・・・最近どうしんだ?ボ~っとしている事が多いじゃないか、何か悩み事か?」
「いえ、そう言う訳では・・・」
「じゃあ、体調でも悪いのか?」
「いえ・・・大丈夫です」
「それならシャキっとしたまえ、ウチの会社もボ~っとしていても売り上げる事が出来るような時代ではなくなったんだよ」
「はい・・・申し訳ありません」

僕は運よく、国内でもそこそこ名の知られた企業に入社する事が出来た。
そして、これまた運よく、同期の中では割合早いうちに係長職になった。
35歳で係長と言うのは、僕の勤める会社では悪くない。

しかし、ここ最近は、今部長が言った通り精細を欠いていた。
理由は解っている。
妻の浮気だ。
今こうしている間にも、もしかしたら、佳純と例の「鈴木」とか言う奴が昼間からセックスに勤しんでいるかもしれないと思うと、仕事が手に付かない。

社に居る時には出来るだけ考えないようにしていても、社内で妻と同じくらいの年ごろの女性社員とすれ違ったり、道すがら、妻と同じくらいスタイルの良い女性を目にする度にその事は思い出された。

時間は午前10時を少し過ぎたところ・・・。
妻はパートに出ている時間だ。僕に嘘をついていなければ・・・だが。
そもそもパートに出たいと言ってきたのは佳純の方だった。
外に出ていないと老けちゃうから・・・と言うのがその理由で、1週間のうち半分程度を結婚前に彼女が勤めていた会社に出勤していた。

得られる収入は、子供の保育料よりちょっと多いくらいのものだったから、あまり生活の足しにはなっていないけれど、その甲斐あってか佳純はとても30を超えているとは思えない若さを保っていた。

(それが裏目に出るとはね・・・)

鈴木・・とかいう奴の気持ちは解る。
どこで佳純と出会ったのか知らないが、彼女ほどの女性・・・それも後腐れの無さそうな人妻となれば、食指が伸びてもおかしくない。
ましてや、それがセックスまでさせてくれるとなれば、おいそれと手放せないだろう。

(佳純・・・最近は前よりもセックスに積極的になってきたような気がするな)

そうだ。
夫である僕とは出来なくても、浮気相手になら普段できないような恥ずかしい事もしているかもしれない。

例えば、僕には恥ずかしがって絶対にしてくれないパイズリとか、不潔だからといって拒否するアナルセックスとか・・・そんな事も鈴木とは進んでやっているかもしれない。

(くそっ!俺にはさせないくせにっ!)

そもそもセックスだって、恥ずかしいのを理由に灯りを消さないと絶対にしない佳純。
考えてみれば、浮気するとしたら僕が会社に来ていて、子供が保育園に行っている昼間しかあり得ないのだから、鈴木とは明るい中すべてを曝け出してセックスしているに決まっている。

(くそっ!くそっ!くそっ!)

それに、僕がどんなに誘導しても「オマ○コ」と言うような淫語を口にしないけれど、鈴木が相手の時には、その淫語を連発しながら喘いでいるのかもしれない。

(ちくしょう・・・)

「池田君!池田君!・・また手が止まっているじゃないか!本当にどうしたんだ最近!」
「あ、すいません・・ちょっと考え事を・・・」
「考え事は家でやってくれないと困るね」
「申し訳ありません・・・」

再び部長の怒声が飛んできて我に返った。
目の前の仕事は午前中に終わらせなければいけないけれど、時計はもう11時近くを指している。

僕はひとまず妄想を中断して、眼前の仕事に仕方なくとりかかった。



※※※



「はぇ?」

夕食時・・・あまりの事に、僕は口の中に入った食事を咀嚼する事も忘れて、半分口を開けたままで固まった。

「だから~、サッカークラブでイジメに合ってるって言ったのよ、あの子!」

息子の啓太は、最近、近所のサッカークラブに入った。
何でも3歳から所属する事の出来るクラブだそうで、テレビのサッカーを見ていて、一言「カッコいい」と言ったばかりに、真に受けた佳純に放り込まれたのだ。

そのクラブで啓太がイジメに合っていると訴えた。

自分で放り込んだ負い目があるのか、佳純はクラブでの様子を度々コーチに訊ねていたそうだ。

「鈴木」と言うコーチに。

そのうち、コーチも気を付けて観察して、様子を度々佳純の携帯に連絡してくるようになった。

しかし、どんなに見ていても「イジメ」の様子は見当たらない。
よくよく啓太に確認したら、イジメられていると言うのは狂言で、ただクラブへ行くのが面倒になっただけだったと言うのだ。

(なんじゃ・・そりゃ・・・)

僕はようやく口を閉じた。
しかし、右手に持った箸が動かない。

我が子がそんな嘘をついた事にも驚いたが、その程度のことは僕にも身に覚えがあるから、まぁたいした事ではない。

それよりも驚きは「鈴木」の事だ。

前にも言った通り、妻は嘘をつくのが下手だ。
見ていれば大抵のことは見破る自信がある。

今、眼前で「鈴木」の事を話す妻の態度に怪しい所は一切ない。

(浮気じゃ・・・なかったのか・・・)

「それでね?明日でもクラブへ行って、コーチにお詫びしてこようと思ってるの」
「あ、ああ・・そうだな、そうするといい」
「啓太はどうしようか?クラブ・・・」
「あ、ああ・・・」
「ねぇ?聞いてる?」
「ん?聞いてるよ・・・そうだな、そんなにイヤなら辞めさせても良いんじゃないか?嫌々やっても上手くはならんだろ?」
「そう・・そうね」

もっともらしい事を何とか言った僕だったけど、その実、全身の力がすべて抜け落ちて、体幹を倒れないように維持するのに精いっぱいだった。

「しかし・・・何でもっと早く教えてくれなかったんだ、啓太の話・・・」

そう、もっと早く教えてくれれば、僕も仕事に影響するほど考え込まなくても良かったものを。

「だって、お仕事忙しそうだったし、余計な心配かけちゃいけないと思って・・・私1人でも解決できるかなって・・・」

そうか、それで「鈴木」から携帯に着信があった時、「男からか?」と訊ねる僕に、とっさに嘘をついてしまったのか・・・。

これまで仕事、仕事で生きてきて、家庭の事を顧みなかった僕が悪い。

(本当にコーチに詫びなきゃならんのは俺だな・・・)

僕は内心、苦笑いしながらそう思った。



※※※



「・・・君、池田君!」
「あ、はいっ!」
「先日のプレゼンの資料だけどね、あの数字の根拠を詳細に示せと先方が言ってるんだよ、出来るだろう?」
「はい・・・」
「本当に大丈夫だろうね?大切な取引先だぞ?間に合いませんでしたじゃ通らないぞ、大丈夫なんだね?」

部長が念を押すのには訳があった。

妻の浮気疑惑は晴れた。
佳純はビックリするくらい嘘が下手だから、浮気相手である「鈴木」の事をあんなに淀みなくスラスラと話せるはずがない。

と、なればおのずと佳純と鈴木コーチは浮気の間柄じゃないと言う事になる。

それは僕にとって大きな安堵だったし、これで何の憂いもなく仕事に邁進できるはずだった・・・以前のように。

しかし、あれからも僕は抜け殻のようになっていた。
何故だろう何故だろうと、ずっと考えていたけれど最近まで答えが見つからなかった。

その答えが見つかったのは、妻と子供と3人で買い物に出かけた時の事だった。

息子は妻に抱っこしてくれとせがんだから、佳純は一生懸命彼を抱っこして歩いた。
5歳にもなれば、女性の力では長時間抱っこするのは大変なものだ。

そうして、店の自動ドアを通り過ぎた時、後ろを歩く佳純が「キャっ」と小さく悲鳴をあげた。

驚いて振り向くと、外気との気圧変化の為か、自動ドアを入った所で強い風に晒されて、佳純のスカートは大きく捲れ、ピンク色の下着が丸見えになっていた。
だが、彼女は息子を抱いている。
素早くスカートを直す事も出来ずに悲鳴をあげたまま、しばらくモソモソとしていたのだ。

「うぉ~色っぽい・・・たまんねぇな」

妻よりも少し離れて歩いていた僕を、夫だと気が付かなかったのだろう。
僕のすぐ近くにいた二人組の若い男の1人がそう言った。

「ちょっといい女じゃね?1回お願いしたいな、俺」
「ああいう女に限って結構エロいんだぜ、きっと」
「ケツもエロいけどよ、あのオッパイも良くね?結構巨乳と見たね、俺は」
「子供抱いてるから良く見えねぇな」
「横から見たら解るんじゃねぇか?」

そう言って、わざとらしく佳純の側面に回り込む男達。
それからニヤニヤと下衆な眼つきで佳純を視姦して「言ったとおりだろ?」なんて言いながら店を出て行く・・・。

夫なら怒るべき所だろう。
いや、年甲斐もなくケンカなどしないけれど、少なくとも不快に感じなければおかしい・・・おかしいのに・・・。

「もぉ~、恥ずかしいっ!パンツ丸見えだったでしょ!?」
「あ、ああ・・・」

僕は興奮していた。
見ず知らずの若者に下着を見られて、勝手に妄想の中で汚される佳純・・・。
今は僕だけのものなのに、僕にしか見せないはずの姿を他人に見られる佳純・・・。

僕は気が付いてしまった。

妻が浮気していなかったと解るまで、僕は毎日毎日、一日中、「鈴木」と佳純が卑猥な行為に及んでいる姿を妄想し続けていた。
最初は怒りと嫉妬だけだった僕の感情も、ある日を境に「興奮」が混じるようになってきた事には気が付いていた。

だけど、ここまでとは・・・。

(佳純を他人に晒したい・・・出来れば他人とセックスする姿を見たい・・・)

いつしか僕はそう望むようになってしまっていたのだった。



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Date:2012/06/18
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2012/06/21 [まとめwoネタ速neo]