FC2ブログ
 

凛 騎 応 変!

□ スポンサー広告 □

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




◆ 作品を楽しんでいただけましたらクリックのご協力をお願いいたします*^-^*
人気ブログランキングへ
*    *    *

Information

□ 妹遊戯~二組の兄妹~(完結) □

第30話 …仲直りのシナリオ~前編~…

真由ちゃんと雄大のケンカはいつになく長引いていた。

僕達4人の関係は、僕と雄大が3歳の時からの付き合いだけど、これだけ長い2人の兄妹喧嘩はちょっと記憶にない。

だけど、僕はそれをどうする事も出来ないままで見守るしか出来ずにいた。

僕と明日香は・・・と言うと、あれから時々、両親の目を盗んでは身体の関係を持つ兄妹になってしまった。
少なくとも僕は、それが世間一般的に「してはいけない事」だと自覚していたし「真由ちゃんを裏切る行為」だと言う事も自覚していた。

自覚していながらも、その背徳的快感の前に抗う事も出来ずに、ダラダラと明日香の身体を貪り続けていたのだ。

(いけないよな・・・このままじゃ)

そんな事を考えていたある日、明日香がいつものように僕の部屋へやってきた。
僕は今日も彼女の身体に欲望を吐き出すに違いない・・・そう思いながら彼女を自室に迎え入れる。

「ねぇ、兄貴~」
「ん~?」
「あの2人、ちょっとヤバくないかな・・・ケンカ長すぎない!?」

明日香がいきなりそう言った。

「そうだな、かれこれ2か月近くもケンカしてるもんな」

勿論、その2か月の間に僕は雄大と、明日香は真由ちゃんと一緒に登校していたし、時々は雄大の部屋に遊びに行く事もあった。

だけど、雄大の部屋に真由ちゃんが来る事は一度も無かったし、4人が一室に揃う事も決して無かった。

「ちょっと考えたんだけどさ~」
「何を?」
「私たちで仲直りさせてあげられないかな~って」
「どうやって?」
「うん、あのね?私と兄貴・・・その・・・エッチしてるじゃない?」
「あ、ああ・・・」
「それをね、真由と雄大に話すの」

「な、何言ってるんだよ、そんな事したって仲直りになんかならないだろ!?」

僕は慌てて明日香の考えを打ち消した。
そんな事を真由ちゃんに話されては身の破滅だ。
彼女の性格だと、僕を不潔だと言って避けてしまうに違いないのだ。

「でも考えてみてよ、今回のケンカはさ~、雄大が真由の事、エッチな目で見たのが始まりでしょ!?」
「そうだな・・・胸触ったらしいしな、あいつ・・・」
「だったら、兄貴だって雄大と同じで、私に手を出してますよって教えてあげれば、少しは雄大のこと許す気にならないかな・・・真由」
「な、ならないだろ?普通?」
「そう?・・・真由ってさ~、良くも悪くも日本人体質だからさ、皆一緒ってトコに弱いと思うんだよね~私」
「・・・・・」
「だから、私と兄貴も楽しんでますよ~って知れば、案外雄大のことも許してあげるんじゃないかなと思うんだけど」

こいつはこいつなりに雄大と真由ちゃんのことを心配したんだろう。
そのこと自体は認める。
だけど、考えることがあまりにも突拍子ない。
明日香の頭の中には「上手くいく」シミュレーションしかない。
勿論、彼女が今言ったように、真由ちゃんの態度が軟化する可能性もない訳ではない。

しかし、それ以上に「最悪のシナリオ」だってある。

例えば、真由ちゃんが僕や明日香、雄大の3人をまとめて嫌いになってしまう恐れだってあるし、僕にとって最悪なのは僕の事を「不潔な人」扱いして、嫌われると言うシナリオだ。

僕はその心配をすべて明日香に話して訊かせた。

「じゃあ、兄貴は一生隠し通す?」
「え?」
「私とエッチしてること・・・真由に一生隠し通す?」
「・・・・・」

考えが浅いくせに、妙に的を射たところを突いてくる明日香。
僕だって明日香との事を「真由ちゃんに悪いな」と思っている。
思っていながら、快感を逃したくなくて問題を先送りしていたのだ。

明日香はその問題を、あっさりと引き戻してきた。

「それは・・・」
「出来ないでしょ?兄貴、嘘つくの下手だしさ、そのうち絶対バレると思うよ、それに・・・」
「それに?」
「それに、もしバレなくても兄貴の性格だったら、そのうち自分が隠す事に辛くなって話すと思うな・・・私」

明日香のくせに生意気な・・・。
だけどさすがに長い間兄妹をやっているだけの事はある。
明日香の言う通りだ。
既に僕は「真由ちゃんに悪いな」と思っている。
僕と真由ちゃんと雄大と明日香・・・僕らはまだ若いから結婚とか・・そんな事まで考えていないけれど、例えそうならなくても、この腐れ縁は一生続くような気がする。

その気が遠くなる程の長い期間を、秘密を抱えて生きて行く・・・それは確かに辛い事かもしれない。

僕は危険な賭けではあったが、明日香の提案に乗る事に決めざるを得なかった。



※※※



「4人揃うのも久しぶりだね!」

明日香が不自然にテンションの高い声で言った。

「そ、そうだな」

僕もそれに合わせて、出来るだけ明るい声で彼女に答える。

今日、明日香が真由ちゃんを説得して雄大の部屋に連れてきた。
雄大は元々、素直じゃないけれど、自分が悪かったという事は十分に自覚していたから、真由ちゃんが自室に来ることに勿論、反対はしなかった。

「・・・あの・・・用って・・・なに?」

どうやら明日香は、真由ちゃんに用があるからと言ってここへ連れてきたようだ。

「あ、うん・・・ちょっと、真由と雄大に話しておきたい事があってさ・・・ね?兄貴?」
「う、うん・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」

静まり返る室内・・・。
すると明日香が目で僕に合図を送ってきた。

(お、俺に言えってのか!?・・・無理だよ!ムリムリっ!)

僕も目で明日香にそう合図を送ると、さらに明日香は「いいから話しなさいよ!」とジェスチャーで伝えてくる。

「・・・さっきから何してるの?・・・・明日香ちゃん」

その様子に気が付いた真由ちゃんが明日香にそう言った。

「あ、その・・・あの・・・」
「・・・・・」
「なんだよ、言いたい事があるなら、さっさと言えよ!」

煮え切らない明日香と僕の態度に雄大もそう言う。

「だ、だからさ・・・私とさ・・・兄貴さ・・・してるのよ」
「はぁ!?なにがだよ、意味解んねぇよ」

確かにそれだけでは意味不明だろう。

「だから・・・その・・・エッチ・・してるの・・・私と兄貴・・・家で・・・」

雄大に攻められるようにして、ついに真実を話す明日香・・・。
僕はもう恐ろしくて真由ちゃんの方へ視線を向けることすら出来ない。

「な、なに・・・言って・・・」

さすがの雄大も面食らった様子で、言葉が出てこない。

「・・・明日香ちゃんと拓兄ちゃんが・・・2人で・・・エッチしてる・・・の?」

こういう時は案外女性の方が強いものだ。
真由ちゃんが明日香に向かってそう訊ねた。

「そうよ・・・時々だけどね・・・あんた達がケンカしてる間に・・・そうなったの」
「な、なんで?・・・拓兄ちゃん・・・真由のこと嫌いになったの?」
「ち、違うよ!違う!そうじゃないんだ・・・」
「じゃあ・・・じゃあ、なんで?」

僕は相変わらず真由ちゃんの目を見る事は出来なかったけど、その声の抑揚から彼女が涙ぐんでいる事は容易に想像できた。

「あんた達がケンカしてるからよ・・・こうして4人で集まれなかったし、何となくどっちか片方だけに逢いに来るって出来ないでしょ?あからさまにエッチしに来ました・・・みたいで・・・」
「で、でも・・・」
「私だってエッチがしたいと思う事もあるし、兄貴だってそうだよ・・・男の子なんて性欲が溜まったらそうなっちゃうものなんだよ・・・だから真由・・・もう雄大のこと許してやんなよ・・・」
「・・・・・」
「ごめん・・・ごめんよ・・真由ちゃん」

僕は振り絞るような声で、彼女へ視線を向けることなく謝った。

「拓兄ちゃんは・・・真由より明日香ちゃんが良いの?」
「そ、そんな事ないよ・・ただ・・・ただ・・・その・・・」
「兄貴はただ欲求不満になっただけ!それでたまたま近くに私がいたから、私に興味を持っただけだよ!私だって同じだよ、何となく雄大とエッチ出来る感じじゃなかったから、たまたま近くにいた兄貴で済ませただけ!ただそれだけだよ!ね?兄貴!」
「ああ・・そうだよ」

僕は嘘をついた。
明日香と身体を重ねている時の得も言われぬ背徳的な気持ちと、それがもたらす快感は真由ちゃんと身体を重ねた時とは異なるものだった。

僕はそれがクセになっていたから、明日香が僕を「雄大の代用品」と考えていたとしても、僕にとって明日香との行為は「真由ちゃんの代用品」ではなかった。

だが、それを悟られる訳にはいかなかったのだ。

「マジかよ・・・」

さすがの雄大も顔色が悪い。
彼は素直じゃないから口には出さないけれど、明日香の事を好きだと思う。
だから、例え相手が僕だとしても、彼女が自分以外の男と日常的にそんな行為に耽っていたのだと思うと複雑な気持ちなのだろう。

「雄大も・・ごめんな・・・」

だから僕は素直に雄大にも詫びた。

「あ、いや・・・うん・・・別に・・怒ってねぇけどよ」

「そもそも雄大と真由が悪いんだよ!2人がいつまでもケンカしてるから、私たちこういう事になちゃったんだからね!」

明日香お得意の開き直りが出た。
普通ならそんな理屈は通る訳もないけれど、今は普通じゃない空気がこの部屋を支配している。明日香の開き直りは2人に通じたようだった。

「でも・・・でも私は・・・解んないよ・・どうしたら良いか・・・」

だけど真由ちゃんは明日香の開き直りを受けても、まだ混乱しているようだった。

当然だろう。

あれほど僕は彼女に「好きだ」「愛してる」「大切にする」と歯の浮くようなセリフを繰り返してきたのに、たった2か月程度の間に、欲求に負けて妹と性的な関係を持ったのだ。
信用を失っても仕方のない事だし、それは覚悟もしていた。

――パタンっ

真由ちゃんはそのまま静かに雄大の部屋を出て行った。
僕の予想した最悪のシナリオは現実のものになりつつあった・・・。


前へ / 次へ
スポンサーサイト
[PR]

[PR]





◆ 作品を楽しんでいただけましたらクリックのご協力をお願いいたします*^-^*
人気ブログランキングへ
*    *    *

Information

Date:2012/02/13
Trackback:0
Comment:0

Comment

コメントの投稿

:
:
:
:
:

:
: ブログ管理者以外には非公開コメント

Trackback

TrackbackUrl:http://luckychild.blog.fc2.com/tb.php/167-d3603801
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。